いつの日だったか、グリダニアのアプカルの滝で、ミリス・アイアンハートと言う人に出会った事がある。
自らを探検家と称する彼女は、エオルゼア中の名所や秘境を求めて、世界各地を旅して回っているのだという。
ひょんなことから、その旅の記録を記した手帳を拾った私は、それを届けたお礼として、彼女から、真新しい探検手帳を貰ったのだった。
それからしばらく経って、すっかり手帳の存在を忘れていたのだけれど、先日、オルメカちゃんに、その特別な場所の一つに連れて行ってもらえる機会があったのだ。
そこは、黒衣森の東部森林にある、シルフの仮宿にあった。
仮宿の一角にある、東屋の二階に上がった私は、そこから見える、柱の様に伸びる木の幹を見上げていた。
「え? ここを登るの?」
私の疑問の言葉に、オルメカちゃんが自信満々に頷く。
「はい! 目的の場所は、この上です!」
どうやら、探検手帳に記されている特別な場所は、この東屋の屋上にあるみたい。
「ここを、こんな感じに!」
そういって、ひょいひょいと、身軽に登っていくオルメカちゃん。
器用だなぁと思いながら、私も同じように、幹に足をかけて登ろうとしてみる。
ズルッ
「わわわっ!?」
思ったよりも木の皮が滑りやすい!
滑り落ちそうになった私は、慌てて気にしがみ付いたのだった。
「大丈夫ですかー?」
上から、心配そうにのぞき込む、オルメカちゃんの声が降って来た。
「だ、だいじょうぶ~」
たぶん。とは、口に出さないでオルメカちゃんに答えたのだった。
何度登りなおしたかは忘れちゃったけれど、やっと登り切った私は、その景色を見ることが出来た。
夕闇に染まりつつあるシルフの仮宿に灯る、仄かな明かり。
木々の向こうに見える、赤く染まった空。
ここから見える景色は、とても長閑で、とても幻想的だった。
“――とある博物学者の手記。
空を飛ぶシルフ族のキモチを、少しでも良く知りたいと、よじ登った屋根の上。
闇夜にぼんやり浮かぶ外灯の美しさが忘れられない”
探検手帳には、この場所の事を、そう記してあった。
たしかに、ここから見える景色は、正しくその通りだなと思った。
私は、オルメカちゃんと並んで座り、いつまでも、この景色を眺めていたいなと思うと同時に、こんな景色を探す旅も悪くないなと思うのだった。
そして、今度は、私が、オルメカちゃんや、他のフレンドさん達にお勧め出来たらステキだなと思うのでした。
探検手帳……私もあんまり意識してないです。
FF14は綺麗な風景がたくさんあるんですよね。
イシュガルドに行って、空を飛べるようになると楽しさ倍増ですよー。
フォムト「風脈探して、高いとこ登って、初めて空を飛んだ時はむっちゃ感動したなー」
探検と言いつつ、なんだかパズルゲーム的な感じなので、
息抜きがてらやると楽しいです!
イシュガルドで空を飛ぶの、楽しみです(^▽^)/