「す、すいやせんでしたーっ!!」
お酒で赤くなった顔を、急激に青くさせながら、海賊さんは、額を甲板に打ち付けんばかりに土下座した。
それを、怒りの形相で見下ろしていたルガディンさんは、深いため息をつくと、私に、ギルの詰まった袋を手渡してきた。
「……迷惑ついでだ、エールの代金をを渡しておいてくれや。もちろん……ネコババすることはねぇよな?」
こわいこわいこわい!
そう言って、眼光を鋭くするルガディンさんに、思わずコクコクと頷き返す私なのだった。
カー君との出会いを果たした私は、結局、まだリムサ・ロミンサにいた。
親書を持っていくことを忘れていたわけではないのだけど、まだ、ここでやることがあるのを思い出したからだ。
私が、冒険者となった最大の理由。
行方不明になっているお姉ちゃんを探すこと。
5年もの間、手紙の一つも寄越さないお姉ちゃんに、ひとこと…ううん。たくさん言わないとね!
ここには居ないかー。
ここにも居ない…あ、あの料理美味しそう!
居ないなー。
もう、どこにいるのよ!
「すみません。お姉ちゃんを知りませんか? …知らないですか…そうですか…」
「すみませー…」
「あ!?」
「ぴっ…! すみません、何でもないです!!」
「いない…」
結局、リムサ・ロミンサ中を探してみたけど、それらしい情報は得られなかった。
冒険者だけではなく、多くの人が行きかうところだもの、余程のことがない限り、記憶には残らないよね…。
霊災以前の記憶は、みんなあまり思い出せないみたいだし。
とはいえ、お姉ちゃんの身に何かあったとは、やっぱり、どうしても思えないのよね。
想像がつかないというか、なんか直感的なものだけど、どこかで、相変わらず能天気にしている様な気がしてならない。
流石に、明日にはウルダハに行かなきゃいけないだろうし…。
まぁ、リムサ・ロミンサには、テレポで飛んでこられるし、一回、用事を済ませて来ようかな。
よくよく考えたら、あのお姉ちゃんが、一つのところでじっとしているわけないんだから、ここに居るとも限らないしね。
…お姉ちゃんも、どっかでこの空を見ていると良いな。
こういうキャラの日記的なの好きですw
この形式って更新していくのものすごい大変だと思いますががんばってください!
コメントありがとうございます!
のんびりやっているせいで、あまり話が進みませんが、良ければ、これからも見てくださいね(๑╹ω╹๑ )