ウルダハに着いた私達は、早速、エオルゼア都市軍事同盟会議が行われている、香煙の間へと急いだ。
そして、中に入ると同時に、各国の首脳達の声が聞こえて来た。
どうやら、各国とも、国内の蛮神問題に手一杯で、帝国と事を構える余裕は無く、彼らの言葉に耳を貸す事も吝かではないといった話をしている様だった。
「私たちが、復興を目指す陰で、帝国は刃を研ぎ続けていた……森を抜ける風の如く、過ぎ去っていったこの5年……私たちと帝国が成してきたことは、あまりに違います」
「今や、暁の血盟は失われた……彼らは、蛮神問題の担い手としてだけでなく、エオルゼアの精神の主柱でもあったのだ」
「暁の血盟は、失われてなぞいないッ!」
その時、アルフィノくんが大きな声を上げながら、首脳たちの前へと進み出た。
その後に、私達も続いて姿を現す。
「ミンフィリア、アルフィノ殿、それに……シド!?」
私達の姿を見て、メルヴィブ提督が目を丸くして、驚きの声を上げる。
カヌ・エ様、ラウバーン局長も、同様に驚きの声と同時に、私達の無事な姿を見て安堵の表情を浮かべている。
「どうしたのだ、諸国の首領よ! エオルゼアの⺠はみな、気高く、誇り高く、雄々しいのではなかったのか!」
アルフィノくんが、情けないとばかりに感情を露わにする。
彼の気持ちは判るけど、為政者として戦いを回避する方法を模索したいという首脳達の考えも理解できるので、私はそこまで言うつもりはないけれど。
もっとも、ガレマール帝国が……ガイウス・ヴァン・バエサルが、ただ蛮神問題を担うだけとも思えない。
それは、これまでの彼らの行動と、帝国に支配下に置かれた国の人達の扱いを見れば、自明だと思う。
「蛮神を倒すために、大きな力に頼るのは間違っています!」
ミンフィリアさんは、蛮神問題は蛮神を倒せば終わりではないと訴えていた。
実際、何度も蛮神を退けつつも、その度に蛮神を再召喚されている以上、そのいたちごっこを終わらせるためには、根本的な解決が必要になる。
そして、帝国に、それが出来るとはとても思えない。
「エオルゼアの平和とは何だ!? 5年前、みなが命がけで戦ったのは何故だ!? 真の平和と自由を勝ち取るためだろう!? エオルゼアは、まだ牙を失っていない。そうだろう!?」
「わたしたち暁の明かりは、再び灯ったのです! 今こそ、もう一度心をひとつに! エオルゼアを救うために!」
2人が声を揃えて、首脳達に訴えた。
その言葉に、ハッとした表情を浮かべた首脳達は、神妙な面持ちでそれを聞いている様だった。
「……自分の愚かしさに腹が立ちます。大地と豊穣の女神ノフィカ様の教えを、今になって思い出すとは」
最初に、首脳達の沈黙を破ったのは、カヌ・エ様だった。
「グリダニアは、エオルゼアの気高き⺠……私たちグリダニアは、歴史上も侵略者に対して、一歩も引かずに戦ってきたのです。今更、何を及び腰になる必要がありましょうか」
そういって立ち上がり、カヌ・エ様は、帝国との戦いを宣言した。
それに続くように、ナナモ様、ラウバーン局長、そしてメルヴィブ提督も、呼応するように帝国との戦いを宣言したのだった。
「このエオルゼアの危機、わらわたちで守ってみせようぞ!」
ナナモ様のその言葉に、首脳達の力強い同意の声が、部屋中に響き渡ったのだった。
「世話を焼かせたな暁の者。もう心配はいらぬぞ。軍略は我らに任せよ。砂の家に控え、号令を待つがよいぞ」
ガイウスから宛てられていたと思われる書状を燃やした首脳達は、早速、作戦会議を始めていた。
ナナモ様の言葉に頷いた私達は、後の事を任せ、とりあえず、砂の家へと戻る事にしたのだった。
そして、それから程なくして、ガレマール帝国反抗作戦、「十二賢者の行進」が、砂の家で待機していた私達に届けられたのだった。
いよいよ大詰めですねー。
アルテマウェポンのある基地は広いので、道に迷わぬよう……。
フォムト「ダストシュートから潜入したり、魔導アーマー動かしたりするからな。あらかじめパーティの皆に声をかけた方がいいぞー」
個人的にはレイドじゃない8人ダンジョンがもっと欲しいところ。
8人でわちゃわちゃは結構楽しいですよー(うまくいけば)。
はい! いよいよです! ドキドキです!(;’∀’)
迷子……やらかしそうです……(;´・ω・)
置いて行かれない様に頑張ります!