「アタシの名は、リウィア・サス・ユニウス! 貴様だけは、この手で切り刻むッ!」
そう言いながら改めて襲い掛かって来たリウィアは、魔導アーマーを失った事をものともせず、むしろ身軽になった分、私達を圧倒した。
リットアティンと並ぶガイウスの側近なだけあって、一瞬たりとも油断できない。
「アタシから奪った分……貴様の全てを奪ってやる!」
なにより、その仮面の下から漏れ出す様な狂気が、一番恐ろしかった。
まだ私は、距離を取って戦えていた分マシで、直接、切り結んでいたタンクの2人は、その狂気に中てられてやり難そうだった。
「ガンバグナウ・アグライア、この痛み、たっぷりと味わせてやるッ!」
そう言いながら身を躍らせる様に戦うリウィアの武器は、その腕に付けられた手甲剣だった。
それには、リットアティンの盾と同じように銃機構も内包されていて、近中距離を隙なく攻撃することが出来る様だった。
そして何より、彼女自身の体幹が素晴らしく、あらゆる方向からの攻撃を受け流しては、反撃に繋げていた。
「やっぱり、強い…」
改めて、彼女の強さを再認識した私だったけれど、ここで引くわけにはいかない。
なにより、みんながいるのだから、絶対に勝てる!
そんな決意ににも似た想いで、私は、矢を番えては撃ち込み続けたのだった。
そして、遂にその時は訪れた。
流石のリウィアも、徐々に攻撃を避けきれない回数が増え、明らかに劣勢に立たされていた。
「調子に乗るなぁぁぁぁ!」
その状況を認めないとばかりに、リウィアは苛立つ様に吼えるものの、その動きは明らかに鈍ってきていた。
そして、一瞬、彼女が何かに足をとられたその瞬間、ゾルさんが、リミットブレイク技、ブレードダンスを叩き込んだのだった。
「…カハッ!」
ブレードダンスを受け、何十回と切り付けられたリウィアは、なにかを吐き出したかのように体を震わせた。
中空を見上げた仮面の隙間から、赤いものが流れ出ているのが見える。
「そんな……このアタシが……」
そう言いながら、ふらふらと後退ったリウィアは、ガクリと膝を着き、そのまま後ろへと倒れ込んだ。
「……いやだ……奪われたくない……失い……たくない……そうか……これが、あの娘の……ミンフィリアの……感じていた……想いなのね……大切な……モノが……消えて逝く……」
もう、起き上がる力もないのか、身動き一つ出来ないまま、彼女は呟いていた。
私はただ、喜ぶでもなく、憐れむでもなく、ただ無感情に、彼女の最後の姿を見据えていた。
「ガイウス様ァァァァッ!!」
そして最後に、リウィアはガイウスの名を呼ぶと、空に伸ばした手を、力なく落としたのだった。
「イーディス!!」
その時、私達に追いついたシドさんが、姿を現した。
そしてそのまま、力尽きているリウィアの姿を痛々し気に見下ろした。
「第XIV軍団分遣隊⻑、リウィア・サス・ユニウス……ガイウスからの愛を求めて散ったか」
おそらく、シドさんは、リウィアと顔見知りだったのだろう。
彼女も、シドさんの事を坊ちゃんなんて呼んでいたし、浅からぬ関係だったのかもしれない。
「シドさん…」
私は何と言ってよいか判らず、シドさんに言葉を掛けようとして伸ばした手を、そのまま下に降ろした。
そんな私の様子に気が付いたのか、シドさんは、小さく気にするなと言いながら、私の肩に手を置いたのだった。
「それにしても、まさか高速魔導駆逐艇を、フィールド発生装置にぶつけちまうとはな」
そう言いながら、途中からぽっきりと折れてしまった制御塔を見上げながら、シドさんが笑いかけて来た。
偶然の産物とはいえ、既に、全ての魔導フィールドは消え去っていて、最深部にあると思われる工房までの道は開かれたも当然だった。
しかし、シドさんによると、どうやら地上から工房へと侵入するのは難しいみたい。
「一度退いて、⻘燐精製所の臨時指揮所に戻るぞ。そこにエンタープライズも停めてある。工房へは、空から突入するんだ」
そう言って、シドさんは、最後の戦いだから気合を入れて行くぞ! と、激を飛ばしてきたのだった。
(´・ω・`)らんらんの時はイダさんが倒してくれたよー。
(´・ω・`)公式作成のネタ動画よー。
ULTIMATE FIGHT FINAL FANTASY XIV
( ゚Д゚)
…でも、なんか、暁のメンバーコンボがずる過ぎる気がします(^^;
あと、サンクレッドさん…(-_-)
面白い映像教えて頂いて、ありがとうございます(^▽^)/