不屈なる城塞カラク=ガラズ

ドワーフには、公式に設定されている城塞や街の他にも、無数の小さな砦や町が存在しています。
自分のドワーフアーミーは、そういった、公式設定にはない、オリジナルの背景設定を持っています。
今回は、それを紹介したいと思います。


カラク=ガラズ(Karak Garaz)は、悲嘆山脈の中程にある、さほど大きくはない砦街である。
黄金時代には、カラク=ヴラグ、カラク=アゾルン、カラク=クラカテンといった城塞が作られ、悲嘆山脈に眠る金鉱を求めて、多くのドワーフがこの地にいた。
しかし、オウガの王国がこの地に築かれて以降、その数は減り、もはや、この地にいるドワーフは、彼らだけとなってしまっていた。

「不屈」を意味する名を持つこの街は、奈落に続いているとも言われる、巨大なクレバスの中にある。
周囲をオウガの部族に囲まれ、孤立無援の状態の中で、これまで持ちこたえ続けているのは、この天然の要害のおかげである。
また、鉱物資源が豊富で、充分な武具を作ることが出来ているのも、陥落からまぬがれている要因の1つである。

街のドワーフを率いるのは、ガル=グリム公。
ヘルヘイン氏族の血を引く、老練な戦士である彼は、常に巨大な白熊を従えており、有事の際には、その白熊と共に戦場を駆けめぐる。
その勇猛果敢な姿から、畏怖と尊敬を込め、街のドワーフ達は、彼を”白熊公(びゃくゆうこう)”と呼ぶ。

グリム公以外にも、長年の戦いをくぐり抜けてきた猛者達が、街には数多くいる。
彼らの活躍によって、今日も、カラク=ガラズは、凶悪な敵の攻撃を撥ね退け続けているのである。

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