異世界の詩

見習い詩人のエオルゼア冒険記ブログ

究極幻想

蛮神ガルーダとの戦いの場に乱入してきたのは、ガレマール帝国軍軍団長ガイウス・ヴァン・バエサルだった。
彼は、ガルーダに指を突き付けると、声高らかに、彼女を断罪したのだった。

「……その程度……じゃとッ!? わたくしは、至高の神じゃぞッ! おのれッ……たかが人風情がつけあがりおってッ!」

その言葉に、激高するガルーダ。
その時、不意に何かに気が付いた様で、私の方へと向き直った。

「……そうか……理解できたぞッ……その穢らわしい力ッ……星の加護じゃなッ!? なれば……」

そう言って、ガルーダは両腕を広げると、残った力を振り絞る様に、竜巻を2つ生み出した。
一瞬、身構えた私達だったけれど、その竜巻は私達へとは向かってこず、イクサル族に捕らえられていた、アマルジャ族、コボルト族を飲み込んだのだった。

「ガァァァァッ! 死中求活ッ……降りたまえよ……焔神イフリートォォッ!!」
「いたーい やめーて……タイタンさーま たすーけて……たすーけ……」

その竜巻の中で、断末魔の叫びをあげ、倒れる蛮族達。
絶命しながら、自分たちの崇める蛮神へと助けを求める彼らの声は、死した後、エーテルの光となって空へと立ち昇っていく。

「……まさか!?」

アルフィノくんが驚愕の声を上げるなか、その魂のエーテルは空で収束したかと思うと、更に強い光を生み出した。
そして、そこから生み出されたのは、蛮神イフリートと、蛮神タイタンだった。

「……まさか、クリスタルの代わりに、蛮族達の命を使って、蛮神召喚をさせるなんて……」

私は、思わず震えそうになる声を抑えながら、周囲を警戒する。
幸い、イフリートとタイタンの標的は、自分たちの眷属に手を掛けた、ガルーダに向いている様だけれど…。

「何をしている! 引くぞッ!」

その時、シドさんが鋭い声で、撤退を指示してきた。
確かに、ガルーダのみならず、イフリートやタイタン、更にガレマール帝国の軍団長までいる状況は、私達にどうこう出来るものではない。

私達は、踵を返すと、エンタープライズへと走り出したのだった。

 

 

「弱き神ども……汝らを喰ろうて、わたくしは、何者にも負けぬ高みへと至るのじゃッ!」

3神の睨み合いは、私達がその場を去った後も続いていた。
どうやら、ガルーダが、イフリートやタイタンを召喚させたのは、その力を自分に取り込むためだったらしい。
確かに、ガルーダは他の2神よりも強力と言われているけれど、力を失いつつある今の彼女にそれが出来るとも思えないのだけれど…。

その時、空に、何かが運ばれてくるのが見えた。

「あれは……?」

巨大なそれは、ガレマール帝国の飛行機械に運ばれている様だった。

「プロト・アルテマよ。見せてやれ、お前の力を!」

私達が、訝し気に空を見上げる中、ガイウスの一声と共に、それは解き放たれ、落下してきた。
それは、ガレマール帝国の魔導兵器の様にも見えたけれど、その大きさは異様に大きく、それこそ、イフリートやタイタンが小さく見えるほどだった。

ガイウスが、プロト・アルテマと呼んだそれは、イフリートにぶつかる様に着地すると、その勢いのまま、その頭を掴みあげた。
そしてその勢いのまま、一撃で体を貫かれたイフリートは、あっと言う間に霧散してしまう。

「……なっ!?」

私達が、驚愕に目を見張る中、プロト・アルテマは、今度は、殴りかかって来たタイタンの拳を軽々と受け止めた。
そして、まるで赤子の手を捻るかのように軽々とその腕を捻じり上げ、またしても一撃でタイタンを粉砕してしまったのだった。

 

いとも簡単に、2体の蛮神を屠った力に、言葉を失う私達を他所に、プロト・アルテマは、遂にガルーダが捉えられていた。
捉えられたガルーダは、恐怖に顔を歪ませている様に見える。

「恐れるか、蛮神ガルーダよ! これこそ、古代アラグ帝国において究極幻想とまで謳われた対蛮神兵器、アルテマウェポンなり!!」

究極幻想アルテマウェポン……対蛮神兵器……古代アラグ帝国の遺物。
ガイウスの放った言葉の意味を探っている間にも、アルテマウェポンはガルーダを締め上げていく。

「究極……幻想……じゃとッ!?」

アルテマウェポンの手の中から逃れようと身動ぎしながら、ガルーダが声を上げる。
ガルーダは、アルテマウェポンの存在を知っていたのだろうか。

しかし、その疑問は晴らされることも無く、その直後、ガルーダはアルテマウェポンに頭から喰われてしまったのだった。

 

「すばらしい力だ! 蛮神、恐るるに足らず!」

あっけなく、3体の蛮神を屠ったアルテマウェポンの力に満足した様に、ガイウスが声を上げた。

「カルテノーでお前たちを救った、英雄「光の戦士たち」はもう居ない。この力を前に、どう動く。エオルゼアを統べる弱き為政者たちよ」

そして、私達に聞かせる様にそう言い放つと、ガイウスはアルテマウェポンと共に飛び去って行ったのだった。

2 Responses to “究極幻想”

  1. (´・ω・`)らんらん より:

    (´・ω・`)2,0物語が終焉近いけどブロク更新続けてほしいよー。

    (´・ω・`)らんらんはイーディスたんを応援してるよー。

    1. イーディス より:

      いつもコメントありがとうございます(^▽^)/

      2.0終わっても、まだまだ、先はありますから、冒険記は書き続けますよ~。
      むしろ、終わりが全然見えて来ないので、頑張らなきゃって感じです!(;’∀’)

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