異世界の詩

見習い詩人のエオルゼア冒険記ブログ

レヴナンツトールの休日

「……はぁ……良い天気だなぁ……」

その日、私はレヴナンツトールにあるカフェテラスで、のんびりとした休日を過ごしていた。
このカフェは、街を一望できる位置にあり、とても見晴らしが良いだけではなく、濃厚なトマトケチャップを使った料理が絶品なのだ。

噂では、その料理の評判を聞きつけて、はるばる遠くから訪れる人もいるのだとか。
というか、私も虜になった一人なんだけれどね……ただ、白い服は失敗だったかもしれない……気を付けないと……(汗)

 

「美味しかった!」

トマトケチャップをたっぷりとかけられたオムレツを平らげた私は、食後のお茶をひとくち飲んでから、椅子に深く座りなおした。
心地よい満腹感と共に、私は青い空を見上げながら、ここ最近の事を思い出す。

「……なんだか、随分と前の事の様な気もするけど、ついこの間の事なのよね……」

誰に聞かせるでもなく、独り呟く。

元の始まりはおねぇちゃんの行方を捜すためだった。
それがいつの間にか、国の大使に選ばれ、暁の血盟に誘われ、蛮神問題の最前線に立ち、今度はガレマール帝国と対峙することになる。

ひとつ、ため息が漏れた。

結局、おねぇちゃんの行方は、未だに掴めていない。
リムサ・ロミンサでそれっぽい人を見たという噂は得られたものの、確証までは得られていない。
たぶん元気なんじゃないかなと言う思いは変わっていないけれど……いろいろと落ち着いたら、本腰を入れて探さなきゃ。

 

そうこうしているうちに、気が付くと空模様が一変していた。
紫色の靄の様なものが空を覆い、不思議な光が蠢いている。

「妖霧……」

妖霧というのは、モードゥナ地方特有の天気だ。
なんでも、第七霊災前に起きた、竜族とガレマール帝国との壮絶な空中戦の果てに、ここら辺一帯の環境が激変したせいで発生するらしい。
あの怪しい光は、乱されたエーテルによって引き起こされているという話だった。

見た目のおどろおどろしさから、この天気を嫌う人も多いけれど、私は結構好きだったりする。
常に変化し続ける空模様は、海の波の様にも見え、ひと時として同じ表情を見せないので飽きが来ないのだ。

私は、淹れ直してもらったお茶を飲みながら、空模様の変化を楽しんだのだった。

 

「すっかり夜になっちゃったなー」

日が落ちてしばらくすると、妖霧が晴れ、代わりにお月様が姿を現した。
月神メネフィナ様の化身と言わているお月様の周りには、沢山の星々が煌めいている。

流石に、肌寒さを感じた私は、晩御飯に温かいスープ料理を注文したあと、少し厚手の服に着替えた。

そういえば、この服、吟遊詩人の衣装も、だいぶ着慣れてきたなと感じるようになった。
弓術士から始まった私の冒険者としての技術は、今では、昔から憧れていた吟遊詩人のものへと昇華させる事が出来ている。

まぁ、まだまだ、未熟者ではあるのだけれど…。

それでも、好きな詩を使って、人々を鼓舞することが出来るのは、とても楽しいし、嬉しい事だ。
今度、今までの冒険譚を詩にして、ジェアンテルさんや、プクノ・ポキに聞いて貰いに行こう。
喜んで貰えると良いな。

「お待たせしました」

そんな事を考えていると、ウェイターさんが、スープ料理を運んできてくれた。
早速、トマトの酸味と甘みが利いたスープをひとくち啜る。

「おいし♪」

満面の笑みを浮かべながら、私は、このひと時を大事にしたいと思うのだった。

2 Responses to “レヴナンツトールの休日”

  1. 貴方のハートにミザリーエンド より:

    メインやサブイベントのお話も創作成分が多目でとても素晴らしいのです。

    ただ今回みたいな日常の創作成分が全快の内容は大好物ですw

    1. イーディス より:

      コメントありがとうございます(^▽^)/

      2.0をクリアしたら、徐々に、こういった日記も増えていくと思います。
      その時は、また読んでいただけると嬉しいです!

Leave a Reply

Your email address will not be published.

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

*

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。