異世界の詩

見習い詩人のエオルゼア冒険記ブログ

プリンセスデー(後編)

三歌姫を探し出し、ウルダハへと帰るように促した私は、再び、執事さんの元へと戻っていた。
どうやら、既に彼女らも帰ってきていた様で、執事さんが声を掛けると、それぞれ、改めて自己紹介をしてくれた。

「エオルゼアいちの歌姫を目指してます、ウララで~っす♪ あなたのことを、ウララに夢中にさせちゃうぞっ☆」

「先ほどは助かりました、ナルミといいます。不器用ですが精一杯がんばりますので、よかったら応援してくださいね」

「アタシはマシャ・マカラッカ……マシャって呼ばれてるわ。全力で踊って元気を届けるつもりだから、応援よろしく」

全員の自己紹介が終わったところで、執事さんが話題を切り替えて来た。
どうやら、本題の新しい衣装の製作依頼を、裁縫師ギルドに出さなければならないのだけれど、また、3人だけで行かせるのは不安があるみたい。
ここまで関わったからには、私も、最後まで見届けないと気になっちゃうので、執事さんの言わんとしてたことを先んじて、彼女らに同行する事を申し出たのだった。

 

「約束の時間は過ぎてるけど、公演に間に合うように、大急ぎで衣装を作ってほしい……ですって?」

裁縫師ギルドで待っていたのは、不穏なオーラを身に纏う、ギルド長のレドレント・ローズさんだった。
確かに、製作依頼において大事なのは時間厳守。
それを守らなければ、被害を被るのはクラフターである職人さん達なのだから、レドレントさんの怒りは至極当然とも言える。
それでも、3人は何とかお願いできないか、必死になって頭を下げていた。

「そんなの……あったりまえじゃない! 本当のホントに、あの三歌姫ちゃんたちなの? 私の目の前に三歌姫ちゃんたちがいるっていうの!」

しかし、振り返ったレドレントさんの反応は予想だにしないものだった。
どうやらレドレントさんも、彼女達、三歌姫のファンらしく、その衣装を作れるという事で、喜び勇んでいたみたい。

「最高の衣装を仕立てて、出来次第、係の人に渡しておくから、あなたたちは公演の準備だけを考えるといいわ」

そう言って、早速作業に取り掛かるレドレントさんに、改めてお礼を告げると、彼女らは、ルビーロードにあるステージに戻って行ったのだった。

 

 

そして、全ての準備が整った。
真新しい衣装に身を包んだ彼女達は、気合の入った雰囲気で舞台裏でスタンバイしている。
3人共、それぞれの思いを抱いて、ステージに意識を集中しているみたいだった。

「大変長らくお待たせいたしましたっ! 今回のプリンセスデーも、存分に楽しんでいってくださいね♪」

そして、多くの見物客に見守られながら、彼女達のステージが始まったのだった。

 

「冒険者さん、見てください……三歌姫を見る女の子たちの、あの輝く目を。楽しそうにしている、お客さんの姿を……!」

彼女達のステージを見守りながら、執事さんが感極まった様に私に言ってきた。
私も、本当に楽しそうに歌い、踊る、彼女達の姿を見ながら、思わず笑みが零れてしまっていた。

「改めてですが……本当にありがとうございました。冒険者さんのおかげで、無事に新衣装お披露目公演を行うことができました」
「せめてもの気持ちといってはなんですが、こちらのチケットを差し上げますので、ぜひお受け取りください」

そう言って、頭を下げると同時に、5枚のチケットを手渡してくる執事さん。
どうやら、この公演では、彼女達の着ている衣装と同じものを販売しているらしく、このチケットはそのアイテムの引換券なのだそうだ。

プリンセスデーは、全ての女の子がプリンセスになれる日。
三歌姫と同じ衣装を着ることで、誰もが歌姫になる事が出来る。
そんな意図が、そこには隠されている様に思えた。

私は、喜んでそのお礼を受け取ると、早速、衣装に着替えてみるのだった。

 

まぁ、ちょっと恥ずかしいので、外では着る機会はないかも知れないけれど…(汗

2 Responses to “プリンセスデー(後編)”

  1. (´・ω・`)らんらん より:

    (´・ω・`)三歌姫さんは本当に素晴らしいよー。

    (´・ω・`)でも、らんらんはいつでもイーディスたんを応援してるよー。
    アイドル衣装とても似合ってるよー。

    1. イーディス より:

      えへへ♪ ありがとうございます(^▽^)/

      三歌姫さん達は、それぞれ、グループの為に考えて行動していて、みんないい人でした!
      今回は、ナルミさんをセンターに推しましたけど、他の2人の結果も見てみたいですね~。

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