異世界の詩

見習い詩人のエオルゼア冒険記ブログ

ダルマスカの魔女

シドさんと別れ、私達は、最終防壁前へとやって来た。
既に隔壁を爆破する手段は無くなっていたけれど、道中で手に入れていた帝国認識鍵のお陰で、問題なくゲートを開くことが出来た。

「……うわー……」

そして、重い音と共に開いた隔壁の向こうに見えたものをみて、私は思わず嫌そうな声をあげてしまった。
そこには、6体の魔導コロッサスと、それの制御役の帝国兵の姿があったからだ。

「どうしよう……」

流石に、あの数を相手にするのは分が悪すぎる。
とはいえ、最後の魔導フィールド発生装置のある制御塔は、あのコロッサス達の向こうにあるし……。

その時、コロッサスの後ろ側にある詰所らしき建物が目に入った。
その屋上にも、魔導アーマーの姿が見えていたけれど、その傍に警報装置があるのにも気が付いた。
今もけたたましく鳴り響いている警報装置だったけれど、あれを操作すれば、もしかしたら魔導コロッサスを別のところへと向かわせる事が出来るかもしれない。

私は、みんなに身振り手振りで指示を出すと、魔導コロッサスや帝国兵に見つからない様に、物陰に身を隠しながら詰所へと向かっていったのだった。

 

「……良かった。上手くいったみたい」

警報の音に紛れて、詰所に居た帝国兵を排除した後、私達は警報装置を止めることに成功した。
それと同時に、新たな配備指示か出たのか、数体の魔導コロッサスと帝国兵が、別の場所へと移動していくのが見えた。

「危ない!!」

その時、誰かの警告が聞こえたかと思った刹那、轟音と共に、爆風が頬をなでた。
見上げれば、帝国の飛空艇が滞空しながら、その砲門をこちらに向けているのが見える。

『俺だ、シドだ。大丈夫か!? こちらからも飛空艇が見えている。そいつは高速魔導駆逐艇だ! このままだとヤバイぜ!』

同時に、シドさんの声がリンクパールから聞こえて来た。
どうやら、上空から監視していた駆逐艇に、私達は発見されてしまったらしい。

『その辺りに対空砲はないか!? そいつを使え!』

シドさんの言葉に辺りを見回すと、確かに数門の対空砲台が設置されているのが見えた。
ただ、あそこに降りれば、魔導コロッサスとの戦闘も避けられないだろう。

グワアァァン!!

再び、駆逐艇からの砲撃が着弾して、爆風に髪をなぶられた。

「迷っている暇はなさそうね……」

私はそう呟くと、みんなに魔導コロッサスの相手を任せ、対空砲台へとかけて行ったのだった。

 

「やった!!」

それから、駆逐艇からの砲撃を掻い潜りながら、何回も砲撃を続けた。
そして、十数発の砲撃を命中させた頃、遂に駆逐艇が火を噴いた。
その火は爆発を呼び、それはどんどん連鎖的に増えていく。

ドォォォン!!

そして、ひと際大きな爆発と共に、高度を落とし始める駆逐艇。
完全に操縦不能に陥っている様で、爆発と黒煙を吹き上げながら、駆逐艇は、魔導フィールド発生装置のある制御塔に激突したのだった。
思わぬ展開に唖然としつつも、塔の崩壊と共に消え去った魔導フィールドを見て、私達はガッツポーズを決めたのだった。

「ええい、バカどもめ! 死ぬなら被害を最小限にして死ね!」

その時、何者かの怒声が聞こえて来た。
慌ててそっちの方を見てみると、真っ白な魔導アーマーに騎乗した、真っ白な鎧に身を包んだ帝国兵の姿が見えた。

「ダルマスカの魔女…!?」

誰かが、その声を上げたのが聞こえた。
あれが、ガイウスの右腕と称される、帝国軍分遣隊長リウィア・サス・ユニウス……そう言えば、カストルム・セントリで出会ったとヤ・シュトラさん達が言っていたのを思い出した。

「ガイウス閣下の寵愛を捨て、祖国ガレマールを捨てた、裏切り者のシド坊ちゃんは居ないか……消してやろうと思ったのに残念ね」

そう言いながら、不敵なオーラを纏いながら、ダルマスカの魔女は私達の前に立ちはだかったのだった。

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