異世界の詩

見習い詩人のエオルゼア冒険記ブログ

魔導フィールド解除作戦

放棄口を抜けた私達は、真っすぐに⻘燐水汲上場へと向かっていた。
流石に重要施設だけあって、多くの警備兵や魔導兵器が配備されていたけれど、巡回で孤立状態になっている所を狙って各個撃破する事で、なんとか先へと進んで行くことが出来た。

当然、汲上場にも、哨戒にあたっている兵士はいたけれど、やはり、ここまで侵入されることを想定していないのだろう。
大した数も配置されていなかったので、特に危ない状態に陥る事はなかった。

「それにしても綺麗だなー」

私は、汲上場のプールに湛えられている青燐水を見下ろしながら、呟いた。
透き通る深いコバルトブルーの液体は、火気厳禁の燃料として使われるのだけれど、こうして見る分にはとてもそんな感じはしないのだから不思議だ。

「OK、ばっちりだ」

そう言って、フロートさんが、放棄口を抜ける際に手に入れておいた廃液を、青燐水のプールに流し込む事に成功した事を確認した。
そのついでに、青燐泉からの汲み上げ装置も破壊しておいたので、魔導フィールドの発生装置は勿論、青燐水を使う魔導兵器などにも影響が出るに違いない。

 

それからしばらくして、何かが止まる様な音がした。
見上げれば、魔導フィールドの一角が消失しているのが見え、作戦は成功したのが判った。

「……でも、向こうのは消えていない……?」

しかし、魔導フィールドが消えたのはその一角のみで、向こうの方では、変わらずフィールドが発生し続けているのが見えた。
シドさんも、魔導フィールドの1つが消せると言っていたから、向こうのは、別の方法をとらないとダメなのかも知れない。

青燐水汲上場を後にした私達は、再び、最深部へと向かって侵攻していったのだった。

 

それから、暫く行った先で、再び魔導兵器を有する警備隊に出くわしたけれど、流石に、みんな慣れてきたようで、特に危なげもなく撃破することが出来た。
しかし、相変わらず、分厚い隔壁が私達の前に立ち塞がり、その足を止めさせてきた。

「うーん…」

今度は放棄口も見当たらないし、どうしたものかと思案していると、突如、ゲートが爆音と共に吹き飛んだ。
もうもうと立ち上る煙の向こうから姿を現したのは、魔導アーマーに乗る、シドさんの姿だった。

「よう、イーディス! 奇遇だな!」

そう言って、ニヤリと笑みを浮かべるシドさん。
爆破されたゲートの向こうをのぞき込めば、そこは、シドさんと別れた、ゲート前のエントランスだった。
どうやら、修理を終えた魔導アーマーの砲撃で、こちら側の隔壁を吹き飛ばしてきたみたい。

「!! さすがに派手にやりすぎたか……」

その時に、反対側の隔壁から、帝国兵が姿を現したのが見えた。
さっきの爆音で、呼び寄せてしまったかと、シドさんがバツの悪そうな表情浮かべるけれど、実際には、派手に暴れまわっている私達のせいじゃないかと思う。
同盟軍本隊にも攻め込まれているとはいえ、別動隊が侵入している事は、流石に気が付いているだろう。

「イーディス! 向こうの隔壁は俺がぶっ飛ばす! その間、あの雑魚どもの対処は任せた!!」

そう言いながら、魔導アーマーを砲撃準備を始めるシドさん。
私達は、それを阻止せんと向かってくる帝国兵へと、突撃していったのだった。

 

そこからは、シドさんの駆る魔導アーマーの支援を受けながらの侵攻になった。
これまで以上に派手な戦闘になったので、その分、敵も寄ってくるようになったけれど、シドさんが魔導アーマーの砲撃で敵を吹き飛ばしてくれたので、さして苦労することも無く、進んで行くことが出来た。

それと、途中、帝国兵が迎撃用に設置していた砲台を奪取出来たときは、私達も、敵魔導兵器を吹き飛ばす爽快感を体験することが出来た。
シドさんが、魔導アーマーを駆りながら、とても上機嫌だった理由が判る気がしたのだった。

「ここだ…!」

そして、最深部へと辿り着いた時、シドさんが上を見上げながらそう言った。
シドさんと同じように視線を上げてみると、そこには、魔導フィールドを発生させている制御塔の姿があった。

その時、新たな魔導兵器と帝国兵が姿を現した。
どうやら、特殊な魔導コロッサスらしく、近くに配置されているデスクローによって強化がされている様だった。
私達は、デスクローとそれを制御している帝国兵を先に排除すると、魔導コロッサス改と対峙したのだった。

 

「よし、片付いたな」

魔導コロッサスが機能停止した事を確認して、シドさんが頷いた。
そのまま、魔導アーマーの砲門を魔導フィールドの制御塔へと向け、狙いを付ける。

「イーディス、下がってろ。この魔導アーマーの⻘燐機関を臨界稼働させて、最大出力で砲撃する。とびっきりのヤツを、ぶっ放すぜ! こいつを喰らいなッ!」

そう言って、魔導アーマーの青燐機関を音高く唸らせるシドさん。
そして、その音が最高潮に高まったタイミングで、魔導アーマーから巨大な火の玉が打ち出され、真っ直ぐに制御塔へと飛んでいったのだった。

ズドヴワァァァン…!!

砲弾は、見事に制御塔を打ち貫き、派手な爆発と共に、制御塔自体を爆発させた。
それと同時に、2つめの魔導フィールドが消滅したのが見えた。

「やった!!」

その派手な花火に、みんなが賞賛の声を上げる。
しかし、臨海稼働させた魔導アーマーは、どこかの回路が焼き切れてしまったらしく、ガクンと音を立てて、糸が切れた操り人形の様に動かなくなってしまったのだった。

「俺は、何か武器を調達してくる。お前は先に進んでくれ。最後のフィールド発生装置の前で会おう!」

そう言うシドさんと再び別れた私達は、最後の魔導フィールド発生装置のある制御塔へと向かって進んで行ったのだった。

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