異世界の詩

見習い詩人のエオルゼア冒険記ブログ

サスタシャ浸食洞 後編

「こんなところに、隠し扉があるなんて…」

 

クァールを倒した後、周囲に不審人物の姿もなく、探索はここまでかなと思っていたんだけど、ふと、広場の傍らに置かれていた宝箱の近くに、へんなでっぱりを見つけた。
なんだか押し込めそうな気がしたので、試しに、それをグッと押してみると、岩壁だと思っていたところが音を立てて動き出したのだ。

どうやら、ここからが本番みたい。

私達は、より一層気を引き締めながら、隠し通路を進んでいった。

 

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「これは…海賊のアジト…?」

そこは、洞窟の空間を利用した隠れ家になっていた。
見れば、そこかしこに海賊らしき姿が見える。

…という事は、やっぱり、入り口にいたクァールは、例の事件の生き残りなんじゃないだろうか。
海賊は検挙したとは言っていたけど…一部だけだったのかな?

ほとんどの海賊達は、お酒を飲んで、酔っぱらっている状態だった。
そのせいか、徒党を組んで、一斉に襲い掛かってくるようなこともなく、危なげなく各個撃破できた。

中には、お酒を飲んだ飲まないで喧嘩をしていて、私達の事なんて眼中にない人達も居たぐらい。

そして、私達は、とある部屋へと辿り着いた。

 

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「助けに来てくれたの!?」

そこは、牢獄の様に、入り口に鉄格子を嵌められた部屋だった。
部屋のそこかしこには、様々な種族の女の子達がうずくまり、守り合うように身を寄せていた。

人生経験の少ない私だけれど、彼女達がここに閉じ込められている理由は、なんとなく判った。
言いようのない怒りで、手が震えるというのがこういう事なのだと、私は初めて知った。

彼女達に、またすぐに戻ってくることを約束した私達は、まだ奥にいるであろう海賊達を全員倒すため、その部屋を後にした。

 

頭に血が上っていたせいか、そこからは、正直、あまり覚えていない。
とにかく、襲い掛かってくる海賊を倒し、途中で見つけた女の子達を逃がし、奥へ奥へと進んでいったのは覚えている。
決して油断はしない。
とはいえ、所詮は酔っぱらっている海賊。
戦闘準備万端な私達にとって、まるで脅威にはならなかった。

 

 

 

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やがて、私達は、隠し港的な場所に到着した。
海賊達が、ここから略奪行為に出発し、そして戻ってきているであろうこの場所で、私達は、海賊の船長と思わしき男を追い詰めた。

「観念しなさい!」

私達の声に身を堅くする船長。
しかし、次の瞬間、突如現れたサハギン族に、銛で串刺しにされてしまった。

突然の展開に唖然とする私達に、サハギンは威嚇するように声を上げると、猛然と襲い掛かってきたのだった。

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サハギンは、とても体が大きくて、ルガディン族のヘビチさんよりも、一回り大きいぐらいに見えた。
その体よりも、さらに大きい銛を、軽々と振り回す筋力は、人とは比べ物になるわけもなく、その重い攻撃は、ヘビチさんでも受け流すのに苦労しそうだ。

肌も、全身鱗に覆われていて、生半可な攻撃では弾き返されてしまいそう。
実際、隙を見ては矢を射かけているけれど、半分以上は、弾き返されてしまっている。

長期戦を予想した私は、気合を入れなおして、しっかりと狙いを定めた。

と、その時、広場の隅にあった、水牢らしき鉄格子から、水柱が上がったと思った瞬間、別のサハギン族がそこから飛び出してきた!

増援!?

慌てて、ヘビチさんの方を確認するが、目の前のサハギンに手一杯で、とても増援の対応まで手が回りそうにない。
どうしたものか迷っている間に、ヒーラーである、にゃんたまさんに狙いを定めたサハギンは、銛を掲げながら、彼女に近づいていく。

「ハッ!」

その時、ハルさんがサハギンに斬りかかり、敵の注意を自分の方へと向けることに成功した。
私も、慌てて、そのサハギンに狙いを定めて、弓を引き絞る。

幸い、増援で現れたサハギンは、最初に現れた親玉サハギンよりも体格も小さく、戦闘力も低い様で、二人がかりなら、そんなに手間取らずに倒すことが出来た。
しかし、増援は一匹だけに留まらず、何度か水柱を立てて、サハギンが現れては、手を煩わされてしまった。

 

そこからは、お互いに持久戦の様相を呈し、私達が親玉サハギンにダメージを重ねると、それを邪魔するように増援が現れ、増援に手間取っている間に、敵に勢いを盛り返され。
それを幾度となく繰り返す事になった。

しかし、着実に重ねたダメージは、徐々に親玉サハギンの気勢を削ぎ、勝利のバランスは、確実に私たちの方へと傾いていった。

そして、遂に。
親玉サハギンは、どうと音を立てて地に伏し、私達の勝利を示したのだった。

 

 

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「やったー!」

こうして、私の初めてのダンジョン攻略は幕を閉じた。
なんだか、いろいろとすっきりしないところもあるけれど、とにかく、この日、冒険者としての大きな一歩を踏み出したのだった。

 

…あれ……もしかして、あの鉄格子、重いものかなんかで蓋しておいたら、サハギン、出てこられなかったんじゃ……?

2 Responses to “サスタシャ浸食洞 後編”

  1. 笹原 より:

    はじめまして、FF14のアンテナさんからお邪魔します~。
    サスタシャ踏破おめでとうございます!
    最初のCFダンジョン、色々真新しいというか新鮮ですよね^^
    わたしも最初の頃はどこに何があるんだろう、とかものすごくわくわくして遊ばせていただいたダンジョンでいまだに大好きな場所です!
    これからも素敵なエオルゼア生活を~!

    そして、もしよろしければ当方のブログにリンクを貼らせていただいてもいいでしょうか?
    また遊びにこさせていただきたいので(・w・)ノ
    ご検討いただけたら嬉しいです!
    それでは唐突にコメント失礼いたしました~!

    1. イーディス より:

      コメントありがとうございます!
      サスタシャ浸食洞は、前半と後半とで、ガラッと雰囲気が変わるが、すごく印象的でした!

      もちろん、前半の幻想的な風景が、大好きです!

      リンクの件は、もちろん問題ありません!
      こちらからも、リンクさせて頂きますね(^▽^)/

      これからもよろしくお願い致します!!

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