「はい。リテイナーのご利用ですね。こちらになります」
その日、私は、グリダニアのマーケットで、リテイナーの登録申し込みをしていた。
ちょっと前に、ミンフィリアさんが、手配してくれていたんだけど、なんかいろいろとバタバタしていて、今まで利用し損ねていたのだ。
軽く、どんな人が良いかなどのアンケートに答えると、受付の人が、名簿をパラパラと捲りながら条件にあった人を探してくれている。
「あ、この方など如何でしょう?」
そういって、示してくれた名簿には、ふわっとした可愛さをもつ、アウラの女の人が載っていた。
正直、リテイナーさんに求めるべき能力とかは、私にはよく解らないけれど、この人ならお友達になれそう。
そう思った私は、その人でお願いする旨を、受付の人に伝えた。
「こんにちわ~。はじめまして~」
ベニェさんと名乗ったその人は、ふわふわの透き通るような金髪と白い肌の、イメージ通りのふわっとした美人さんだった。
ちょっと鼻がかったゆっくりとした話し方なのも、ふわふわ感を助長させている。
彼女には、冒険の中で手に入れたアイテムなどを、マーケットに出品管理してもらおうと思っている。
近いうちに、木工を始めようかとも思っているから、そっちの素材関係の管理なんかもお願いできればとも思う。
「これから、宜しくお願いします! ベニェさん!」
「はい~。よろしくお願いします~」
あぁ…。この、彼女の、このふわふわ感。
何だか妙に癒される感じがしていいなー(*´ω`*)