異世界の詩

見習い詩人のエオルゼア冒険記ブログ

飛空艇エンタープライズ、発進

幻影諸島から持ち帰った偏属性クリスタルは、風を水に換えるものだった。
再び、肩を落とす私だったけれど、そんな私に、ランベルタンさんのお弟子さんのシアーナさんが、気を落とすことはないと告げてくれた。
どうやら、もう一人のお弟子さんが、水を土に換える偏属性クリスタルに心当たりがあるらしい。
それを聞いた私は、一路、グリダニアへと向かったのだった。

グリダニアで、ヘディンさんというお弟子さんに会うと、彼は、目的の偏属性クリスタルは、ゴギーと呼ばれる、大食いのスプリガンが持っているらしい。
ただ、周辺の偏属性クリスタルをすべて食べつくしたゴギーは、その影響か、かなりのすばしっこくなっているらしく、普通の方法では捕まえることも儘ならないらしい。

ヘディンさんが言うには、力を付けたゴギーに巣を追い出されたスプリガンが、ゴギーの弱点を知っているかもしれないという。
その弱点を知っていそうなスプリガンが、シルフの仮宿に逃げ込んだらしいと情報を得た私は、仮宿のコムシオを訪ねたのだった。

 

「まいごの黑モジャを探しにきたのでふっち?」

シルフの仮宿のコムシオちゃんは、突然の訪問にも拘らず、喜んで私を迎えてくれた。
早速、スプリガンの事を訪ねると、確かに、スプリガンはここに来たらしい。
ただ、何かを探しに来た様子のスプリガンは、目的のものが仮宿にない事を知ると、ラークスコールの方へと向かってしまった様だった。

しかし、ラークスコールは、テンパードシルフが多数うろつくエリア。
彼らの敵対対象は、人であろうと、蛮族であろうと関係ない。
案の定、テンパードシルフに追い詰められていたスプリガンを助けると、どうやら、この子のゴギーの弱点となる石を探している様だった。

ティギーと言う名の、そのスプリガンによると、ゴギーは、珍しい石を用意すれば誘き寄せることが出来るとの事だった。

その珍しい石、赤心石を手に入れた私は、ゴギーを誘き出し、その討伐に成功した。
そして、その戦闘の最中、ゴギーが吐き出した偏属性クリスタルこそが、探し求めていた、水属性を土属性に変換するクリスタルだった。

……ちょっと、臭かったけれど……。

 

 

「これで直った……はずだ」

3つの偏属性クリスタルを手に入れた私は、再び、シドさんとアルフィノくんの待つ、グリダニアランディグへと戻っていた。
既に、2つの偏属性クリスタルを組み込んでいたシドさんは、私から、最後のクリスタルを受け取ると、それを属性変換機構という機械に組み込み、エンタープライズに設置したのだった。

「これがエンタープライズの本当の姿か!」

シドさんの手によって充分に整備されたエンタープライズは、ストーンヴィジル砦から持ち帰った時とは見間違えんばかりにピカピカになっていた。
さらに、属性変換機構を組み込んだことで、パワーも上がっているらしい。

アルフィノくんは、全ての準備が整ったことを確認すると、手を前に掲げながら声を上げた。

「目指すは、クルザス北方……蛮神ガルーダの祭壇、ハウリングアイ石塔群だ! エンタープライズ、発進!」

 

その号令と同時に、エンタープライズの青燐機関が唸りを上げる。
そして、次の瞬間、機体は力強く、空へと舞い上がったのだった。

私は、いよいよ、蛮神ガルーダとの対戦の時が目の前に迫ってきたことを、改めて実感したのだった。

 

Leave a Reply

Your email address will not be published.

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください