異世界の詩

見習い詩人のエオルゼア冒険記ブログ

ネロ討伐戦

「お前のために、とっておきの舞台を用意したンだ。痺れちまわないように、注意だぜ?」

戦いを挑んできたネロは、部屋に仕掛けを施していたようで、気が付くと、私達は、周囲を電撃で取り囲まれてしまっていた。
触れたら即座に行動不能になる程では無い様だったけれど、大きなダメージを受けてしまうのは必至で、私達は狭い戦場の中での戦いを余儀なくされていた。

「ガンハンマー・ミョルニル! オレのオモチャで叩きつぶしてやるよ!」

そして、彼の持つ巨大なハンマーは、そんな狭い戦場で、抜群の効果を発揮していた。
リットアティンやリウィアの装備していた武器の様な砲撃機能は無い様だったけれど、代わりに炸薬機構が組み込まれているらしく、時折、地面に叩きつける様に振り下ろしては、周囲の人間を爆発に巻き込もうとするので、下手に近づくことが出来なかった。
距離をとって戦う私も、その度に、立ち位置を調整し直さなければならなかったので、非常にやり難い状況を感じていた。

ドンッ!!

「!?」

その時、突如、私の背後で何かが爆発した。
正面にいるネロの方に注意を払っていた私は、なにが起きたのかも判らないまま、爆風によって部屋の端へと吹き飛ばされた。

「いっ……ぁあ゛っ!!」

そして、床に叩きつけられると同時に全身を襲った電撃の痛みに、私は、声にならない悲鳴を上げたのだった。

「オレが開発した魔導兵器デスクローだ! そいつはちょっと手ごわいぜ?」

その様子を見ていたネロが、心底愉快そうに、痛みにのたうち回る私に嘲笑を浴びせて来た。
私は、とにかく電撃エリアから脱出する事を最優先にして、なりふり構わず、転がるようにして移動した。

「いま、回復を!!」

なんとか電撃エリアから脱出した私に、エレナさんが慌ててケアルをかけてくれた。
そのお陰で、行動不能に陥る事は免れたけれど、全身を襲った電撃の衝撃はまだ残っていて、弓を構える事すら難しかった。

 

ネロはどうやら、私達を電撃エリアに放り込むことが狙いの様だった。
さっきのデスクローもそうだけれど、ネロ自身の攻撃も、見ていると相手を吹き飛ばしては、電撃エリアに放り込む事を狙っている様だった。

実際、あの電撃エリアはかなり危険だ。
電撃によるダメージは元より、その後に残る体の痺れは、指先の感覚を狂わせ、武器をまともに使えなくしてしまう。

とはいえ、相手の狙いが判ってしまえば、それを外させるのはそう難しい事では無かった。
私とサヴァさんの2人で、デスクローを近づかれる前に排除し、接近戦を行うみんなは、ネロの大振りの攻撃をタイミングを見て躱し続ける。
そうして、徐々に、私達は、ネロを追い詰めていったのだった。

 

 

「……クソが……このオレが……」

やがて、体力を使い果たしたネロは、片膝を付いて動きを止めた。
こうなってみると、その装備の強さは確かに脅威だったけれど、ネロ自身の戦闘能力は、リットアティンやリウィアに比べると、やはり、一歩劣るような感じがした。

だけど、どうやら、ネロの本来の目的である時間稼ぎは、成功してしまったらしい。

「ハハッ……ざまあみろよシド……アルテマウェポンの……最終起動は……成功だ……!!」

ネロが息も絶え絶えに、そう呟くのが聞こえた。
私が、それがどういう意味か、ネロを問い詰めようと一歩を踏み出した瞬間、部屋の明かりが消え、周囲が闇に包まれた。
明かりはすぐに復旧したけれど、その一瞬の間に、ネロは姿を消してしまっていたのだった。

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