異世界の詩

見習い詩人のエオルゼア冒険記ブログ

幸せの黄色いチョコボ

「この子が、私のチョコボ…」

その綺麗に整えられた毛並み、日に透けて輝く羽、優しく見つめてくる大きな瞳。
一目見た瞬間から、私は、すっかり魅了されてしまったのだった。

 

双蛇党に籍を置いて暫くしたころ、グランドカンパニーへの貢献度に合わせて支給される報酬の中に、チョコボの支給券がある事に気が付いた。

チョコボ自体は、荷運びやポーターなど、幅広く利用されている、一般的な動物だけど、飼育するのには特別な資格や許可が必要になる。
特に、冒険者の様に、街道外の魔物の多いエリアへと立ち入ることの多い場合、特別な訓練を施した、いわゆる軍鳥である必要があるのだけど、その名が示す通り、軍鳥の管理は各国のグランドカンパニーで行われている。
それ故、ある程度、グランドカンパニーに貢献したものにしか、チョコボは支給されないという事らしい。

 

「あなたが来る少し前から、この子、嬉しそうに騒いでました。お客様との対面を、予感していたのかもしれませんね」

そう言いながら、チョコボ屋さんが、私に手綱を手渡しながら、この子に名前を付ける様に促してきた。

「お前の名前は、ダンデライオンよ」

実は、ひと目見た時から、この子の名前は頭に浮かんでいた。
ダンデライオン。
それは、故郷に咲く、小さな野花の名前。
春の訪れを告げる花と言われているその花は、とても鮮やかな黄色で、この子の羽が、それを思い出さしてくれたからだ。

「これから、宜しくね。ダンデライオン!」
「クエ~~ッ!」

そう言いながら、嘴の上をさすると、ダンデライオンは、気持ちよさそうに、一声上げた。

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