異世界の詩

見習い詩人のエオルゼア冒険記ブログ

降神祭

「新主神年、おめでとうございます!」

エオルゼアの十二神から、新たな主神が選定される今日、街は、降神際の装いで賑わっていた。
今年は、ラールガー様が主神となられるそうで、悪いことを破壊してくれる年になると良いなと思う。

そんな、降神際に賑わう、リムサ・ロミンサを見物して歩いている時、アフトカースルに、ひと際目立つ格好をしている人たちに出会った。
東方の「ひんがしの国」からやって来たらしい彼らは、親交を深めるために、わざわざ、遠いところを訪ねて来てくれたらしい。

なんでも、ひんがしの国では、毎年、その年を祝う動物を決める風習があるらしく、今年は、鳥が選ばれたのだそうだ。
自らを、酉奉行と呼ぶ、その人も、頭にチョコボを模した兜を被って来たという。

うん…ちょっと、かわいいかも…。

 

「……ところで、冒険者のお姉さんは、「餅つき」がどういったものかご存知です?」

餅つき……聞いたことないなぁ…。

「大きな臼に餅米を入れて、杵でつぶして餅を作る……。それが「餅つき」でございます。ひんがしの国では、餅は、縁起物って言われてましてねぇ。つきたてホヤホヤの餅でも配って、エオルゼアの皆さんと親睦を深めたいと思っているんです」

そういって、酉奉行さんは、多くの人に楽しんでもらいたいから、是非、声掛けを手伝ってほしいと言う。
もちろん、私は、よろこんで、その依頼を受けたのだった。

 

そして、私は今、何故か中央ラノシアに来ている。

みんなに配る餅を、サイクロプスにつかせる事は上手くいったらしいのだけど、どうやら、そのもち米を狙って、鳥が集まってきてしまっているらしい。
鳥が群がっている中、餅を回収するのも大変らしく、このままだと、餅を配ることが出来ない! という事で、その餅集めを手伝いに、ここに来ているのだった。

「それにしても、スケール感が…」

文字通り、見上げるほどの大きさもサイクロプスが、その身の丈近くもありそうな、木の槌(杵というらしい)を振り下ろす度に、派手な音と地響きが、周囲に鳴り響いている。
サイクロプスが、杵を振り上げている間に、餅を回収しないと、怪我だけじゃすまなそうなんだけど……。

「………いまだっ」

私は、サイクロプスが杵を持ち上げているタイミングを見計らって、餅を回収する。
回収できたら、慌ててサイクロプスから距離をとる。

そんな作業を何回か繰り返して、なんとか、お餅を回収することが出来た。

なんだか、新年早々、大変な目にあってしまった…。

でも、苦労の介あって、お餅は街の人達に喜んでもらえたみたいで、酉奉行さんも、とても喜んでいた。
新年早々、人に喜ばれることを出来たと思えば、良い幕開けだったのかもしれないね(^▽^)/

 

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